「結婚」について四柱推命で考える

中国式四柱推命
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昨年の年末は俳優さんと女優さんが電撃結婚ということで、ビッグカップルの誕生は大変おめでたかったですね!コロナ禍にあって、毎日の感染者数の報道以外にホッとするニュースは大歓迎です。ご結婚された俳優さんは、息子と一緒に、日曜朝の戦隊シリーズを見てからのファンだったので、うれしいようなさみしいような。お相手の女優さんも、私の大好きなドラマの主役だったこともあり、本当にびっくりしましたがこころから祝福をしたいと思います。

 

 

さて、芸能人カップルの命式を見て、ああでもないこうでもないと言いたいのですが、それは三柱推命の先生方にお任せするとして(日干だけは見ました)、今回結婚について四柱推命で言えることを少し考えてみようと思います。

結婚について四柱推命で考えてみる

女性にとって官星とは

女性にとって官星(正官・偏官)は六親縁では異性(恋愛、結婚相手)とされています。官星は自分(日干)を剋すので、女性にとっては「夫」なのだそうです。女性は夫に養われ、あれこれ指示されたり夫に尽くすよう求められ、常に剋されている(負かされる、というような意味)存在なのです。

 

ちなみに男性にとっては官星は「子」(自分の財産を費やして育てるからでしょうか)、自分が剋す相手である財星が「異性」となります。身強であれば官星が強まる時期、身弱であれば官星が弱まる時期は女性にとって結婚に良い時期と言われます。さてこの考え方、果たして現代でも通用するでしょうか。

 

私は特にジェンダー論者と言う訳ではありませんが、それでも現在の女性の在り方と「官星が異性の星」という考え方に違和感があります。女性は男性に養われ、家で家事と子育てをする役割が中心だった昔は、女性は夫に剋される、それで解釈は合っていたでしょう。でも現在ではどうなんでしょう?

 

 

女性も男性同様高学歴の方も増え、職場で要職に就く方も多くなってきました。逆に「専業主夫」を主題としたコメディドラマもあるくらい、男性が家庭で家事をすることも、当たり前ではないとしても全くないことも無い。そして「草食男子」「肉食系女子」などと言われるように、男女の中性化というか、俗にいう「男らしさ」「女らしさ」と言ったものに価値が見出されない時代になってきているのは事実です。

 

それに日本では、少子化による人口減少にあって、女性も外で働くことを推奨されています。その中において、「日干を剋す官星」が本当に現代の女性にとって異性や結婚を表すのかどうか・・・疑問に思いませんか?

 

命式に官星を持っていれば、あるいは官星が巡る時期なら結婚に良いのか

四柱推命では女性にとって官星は結婚・異性を表すので、命式に特に正官を持っていると結婚運が良いとか、正官の巡る時期は結婚に適しているなど言われます。けれど、「私はバリバリ働くのが大好き!でも結婚もしたい!子供も産みたい!キャリアは捨てたくないから結婚しても出産しても仕事はやめません!」という女性も以前に比べればずいぶん増えているように思います。

 

そういう女性が(そういう女性はおそらく身強の方が多いでしょう)、官星によって自分を抑えられる時期が結婚に良い、という考え方はどうなのかなと思います。確かに、猪突猛進型で自分自身を振り返ることが上手でないタイプの方は、少々自分を抑えられた方が物事を冷静にとらえられ客観的に見ることができるゆえに、何事も上手くいく傾向があり人を見る目も冴えていて、ヘンな人に引っかからないかもしれないです。

 

 

けれど中には本当にバリバリと仕事も家庭もこなして行ける女性もいるでしょう。そんな方は、官星で自分が剋されるよりも、自分自身の良さを強く発揮できる時期の方がもっともっとその方自身輝いているし、物事も上手くいくし、その方にとっての良い出会いがあるものです。(例えば同じようなバリバリと仕事も家庭もこなせる、親友のような良きライバルのようなお相手。あるいは自分の仕事には一切干渉せず、家事育児を当然のようにしてくれる男性など)

 

 

また逆に、もともと身弱の人がさらに官星によって自分を剋される時期、果たしてそれは結婚に良い時期と言えるでしょうか。おそらく自分の言いたいことも上手く言えず、引っ込み思案になりやすい時期は、良い相手と出会えても関係が発展しにくいと思いますし、良くない相手でも言いなりになってしまいやすい。こんな人は、命式に官星があっても、あるいは官星が巡る時期でも、結婚に良いとは思えません。

 

 

結局、その方の生まれ持った性質(命式)によっては、もともと命式に官星を持っているから結婚運が良いというものでも、また、官星の巡る時期だから結婚に適しているとも、十把一絡げにはできない、ということです。

 

官星=夫・結婚相手、と安直に考えるのではなく、官星=自分自身を抑える星、と本来の考え方をした方がしっくりくると思いますし、現代の結婚観にも沿っているように思います。

 

結婚したい理由によって四柱推命で見る観点は変わる

さて、女性が結婚したいな、と思う時期ってどういう時でしょうか。

①「好きな人がいて、その人とずっと一緒にいたいと思う時」こう思って結婚できるのは幸せですね。

 

②「好きな人はいないけれど、なんか疲れて相手は誰でもいいから結婚に逃げたいと思った時」一見薄情なようですが、こういう人も絶対一定数いると思います。特に運気が良くない場合は、現状をなんとなく変えるために結婚を考えてしまうこともありそうです。

 

③「親からプレッシャーをかけられて」「子どもを産む年齢にさしかかっている」自分の意思とは関係なく環境から結婚を望んでいる方も多いでしょうね。

 

そんな方が「いつ結婚できそうか?」と尋ねられた時に、四柱推命で見るべきところがそれぞれのケースで違うんじゃないかと思います。

 

①「結婚を考えている相手がいる場合」では、まずお相手のいることですから、お相手との相性やお互いの運気の良し悪しなども見る必要があります。

 

ご自身が結婚に対してどういうスタンスでいられるのか(「夫に尽くしたいタイプ」なのか、「一家の大黒柱になりたいタイプ」なのか)でお相手との相性があるでしょう。お相手の方が「専業主夫になってもいいタイプ」なのか「リーダーシップタイプで妻には従順を求めるタイプ」なのかで、結婚してうまくいくかというのも大事です。

 

 

例えば自分もバリバリ働きたいのに、お相手は専業主婦になってほしいと思っている方だと、ご自身が少し気弱になったりしたときには相性良くなり結婚ということになったとしても、また運気が回復してバリバリ働きたい!という時に果たして夫はそれをこころよく受け入れてくれるか?という問題が発生します。

 

また運気の良し悪しも今後ついて回ります。お互い相性が良かったとしても、運気の悪さが続くようであれば、うまく行かなくなることも十分考えられるでしょう。結婚はゴールではなく、そこから始まる二人の生活そのものです。よく見極める必要があります。

 

ただ何度も書いていますが、せっかくのご縁で結ばれたふたりです。運気や相性が良くないからと言って別れればよいというものでもないでしょう。相性や運気が良くないということを前もって知っておくというのは、転ばぬ先の杖となりますから、知らないよりは知っている方がうまくやっていこうという意識が働いてお互いを思いやる気持ちを持ち、また運気の悪さに気を付けることで結婚生活を上手に送って行けると思います。

 

②「結婚を逃げ道にしたい場合」でも①と同じように、例えば現在の運気があまり良くなく、少し疲れていたり気弱になっているとき、そういう女性が良いと思う男性とご縁があるかもしれません。でも運気が回復した時に、その男性とその後もうまく行くのか、という問題が出てきます。ご自身の運気が良くない時の出会いというのはやっぱり気を付けた方が良いのです。

 

 

③は、なかなか難しい問題です。女性はどうしてもお子さんを授かるにはタイムリミットがあります。女性蔑視でもなんでもなく、これは生物学上致し方ないものです。出来れば子どもを授かりたい、そのために良い男性と出会って結婚したい、そう思うのも別にヘンな考えではないと思います。

 

中国式四柱推命では、お子さんを授かりやすい時期というのも分かります。そのタイミングに合わせて出会いがあれば一番良いのですが、そうでない場合もあるでしょう。そういう時は、信頼のおける方から紹介をしていただくというのもいいかもしれないですね。

 

身元のしっかりした方でお仕事もきちんとされている方なら、ご自身の趣味とは違っても良い出会いとなるかもしれません。今までなかなか良い出会いがなかったという方は、思い切って目線を変えるということも大事でしょうね。案外良い出会いが待っているかもしれません。

 

このように、どうして結婚したいのか、という理由を含めて、現在の運気を見たりお相手の方との相性を見ることで、より深い鑑定を行うことができます。

 

今回、結婚について四柱推命で考えてみました。今まで「正官の年だったのに良い出会いがなかった」「命式に正官がふたつもあるのに結婚運が良いと思ったことがない」という経験がある方は、中国式四柱推命で一度見てもらうと違う見解を得られるかもしれないですよ。

自己紹介
Ryu-jin(リュージン)

前向き人生脚本家】Ryu-jin(リュージン)

1973年(癸丑)生まれ。
二人の子どもの不登校をきっかけに中医学の考え方に興味を持つ。
中医学を学んでいるときに、中医学と親和性の高い中国式四柱推命と出会い現在に至る。
登録販売者として漢方薬を販売する傍ら、心理学も学ぶ。

適応指導教室で不登校の子どもたちと一緒に遊んだり
勉強するボランティア経験あり。
中国式四柱推命にて不登校問題や親子関係などについても鑑定を行っている。

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