四柱推命-従格の方が内格より良い?

中国式四柱推命
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四柱推命ー「内格」と「従格」
四柱推命で占う場合、命式からまず「格局」(かっきょく)判断をします。格局の種類にはそれぞれ身強か身弱の「内格(ないかく)」と「従格(じゅうかく)」(外格とも言ったりします)があります。 内格の命式とは 内格の命式はバランス重視 「内格...

の続きです。

カニと鳥の画像は、外(骨)格と内(骨)格から・・・分かりにくいですね汗

従格(じゅうかく)とは

命式中にある五行の強さの偏りが特に大きいものを「従格」(じゅうかく)の命式と言います。比劫の強さが他の五行に比べて特別強ければ「従旺格」、印星が強ければ「従強格」と言い、これらは「身強の従格」と呼びます。また食傷が強ければ「従児格」、財星が強ければ「従財格」、官星が強ければ「従殺格」と言い、これらは「身弱の従格」と呼びます。

 

(反対に「内格」(ないかく)とは、それぞれの五行で特に突出しているものがない命式を言います。)

 

従格は特別強い五行があるため、個性や能力も強く、会社などの経営者やスポーツ、芸能界、政財界や学術といった場で活躍される人もいらっしゃいます。生まれつき特殊な能力を持っていたり、独特のセンスの持ち主であったりもします。もちろんすべての人がそうというわけではありません。また内格の命式だからといって社会で活躍できないということもありません。ただ、内格の方よりは従格の方がその傾向が出やすいということです。

 

従格の方が内格より良い?

では「従格の方が良い命式、運命ではないか」と思われるかもしれませんが、そうでもありません。従格の方は良くも悪くも偏りが大きいので、自分に合った人生を送れなければ辛い人生を歩むことになります。例えば自分の会社やお店を持ったりすることに長けている従格の人が、専業主婦(夫)をやっても、おそらく苦しい毎日を送るのではないでしょうか。毎日「何か違う」と思いながら、家事・育児・ご近所づきあい・町内会・親の介護・・・などなどオールマイティになんでもそこそここなさなければいけない、という生活は正直しんどいでしょう。

 

自分の人生を自身で切り開いてこそ、従格の方の人生は花開きます。自分のやるべき本当の道を見つけて邁進できれば、それは天命ですから、おそらく世に名を残すほどの働きをすることでしょう。まずはこの「道」を見つけ出さないことには始まりません。

従格は従神(じゅうしん)が大事

従格を決定づける五行のことを「従神」(じゅうしん)と言います。

例えば日干甲が命式中でずば抜けて強ければ従旺格であり、従神は甲(木)です。官星庚がものすごく強ければ従殺格となり、従神は庚(金)です。これらの従神が強く剋される、あるいは無作用干合されてしまうような運気のときは、従格の人にとってはしんどい時期となります。このような運気の時には十分な注意が必要です。

従格にとっての従神は自分そのもの

内格の命式でも、喜神が剋されたり無作用干合で消えてしまう時期は当然運気はよくありませんが、それ以上に従格にとっての従神とはその人そのものを表すと言っても良いくらいの大事な星です。それが消えてしまうというのはそれこそ天と地がひっくり返ったような大騒ぎになるのです。従神が消えてしまう行運の時期はかなり慎重になった方が良いです。

従格の命式の危うさ

ここでひとつ、従神が消えてしまうことで起こる例を挙げます。

娘のケース

私の家族は従格が多いのですが、娘も従神丙(火)の「従強格」です。命式中に火の五行はこの丙しかありません。月令も得ているので強い従強格ではあるのですが、今年は年運が「辛丑」、丙は辛により無作用干合されて消えてしまいます。

 

さて、その影響でしょうか。3月上旬より2週間ほど、不登校となりました。中学校に入ってから数日休むことはありましたが、これだけの期間休むのは中学生になってから初めてです。疲れがたまって精神的に不安定になり、聴覚や触覚が過敏になっています。

従神が消えると精神的に不安定になる

このように、従神が命式から消えてしまったり、大運や年運で従神が強く剋されたり無作用干合で消えてしまう時にはストレスを感じやすく、対人関係ややっかいごと、トラブル、自分自身の不安定な言動などに注意が必要になります。

 

娘の場合は外からのトラブルというより、ストレスを感じやすくなっているようです。ストレスを完全になくすことはできませんし、10年ごとにこの辛の年は巡ってきますので、辛い時期が定期的にやってくることになります。

 

(ただし、同じ辛の年でも大運や年運よってその強度は上下します)

こんな時はどうする?

今年はこのような年になるだろうことは、四柱推命からある程度予想はしていましたので、特に慌てることなく、なんなら「やっぱりな」「さすが中国式四柱推命だわ」くらいの気持ちでした。彼女が落ち着きを取り戻すまでゆっくりさせて、この荒波を乗り切れるように、夫と学校と協力してやれることはやろうと思っています。

 

今年は受験生なので親としても当然気にはならないことはありません。でも幸い今のところ学力は十分であり(さすが従強格!)勉強についてはあまり心配していません。過度の心配や無理に登校を促すようなことはしないよう気を付けています。とにかく無理は厳禁、なおかつ学校生活が少しでも快適に過ごせるよう、詳細は省きますが、学校側と娘の学校での過ごし方について話し合いを持ち、配慮をしていただくようお願いしました。これからも子どものために出来る限りのことをしたいと思っています。

安定している従格の命式もある

さて、従格であってもさほど大きく運気が崩れない場合もあります。それは、命式内で従神がすでに干合(倍加干合や変化干合)している場合です。

 

命式内で干合が起きている場合、行運によってさらに干合するということはありません。ですから従神が行運によって無作用干合や変化干合が起きることはありません。

 

大運にもよりますが、一生を通じて割と安定した命式となり、従神が強くなる時期は運気もよく、発展しやすいと言えるでしょう。

より良い人生を歩むために

このように、従格の命式とは一見、内格に比べ優れているように思えますが、紙一重の危うさがあります。まず自身の従格に沿った人生を歩んでいるかどうか。そして行運によって従神が剋されたり無作用干合でなくなってしまったりしないかどうか。これによって運気の波が左右されます。

 

中国式四柱推命では、この運気の波を前もって知ることができます。そうすれば荒波を小波に、ささやかな幸せを大きな喜びへと変えていけます。何度も書いていますが、占いとはそのように利用をするものだと思っています。ご自身の運気を知ってより良い人生を歩んでください。

自己紹介
Ryu-jin(リュージン)

前向き人生脚本家】Ryu-jin(リュージン)

1973年(癸丑)生まれ。
二人の子どもの不登校をきっかけに中医学の考え方に興味を持つ。
中医学を学んでいるときに、中医学と親和性の高い中国式四柱推命と出会い現在に至る。
登録販売者として漢方薬を販売する傍ら、心理学も学ぶ。

適応指導教室で不登校の子どもたちと一緒に遊んだり
勉強するボランティアもしている。
中国式四柱推命にて不登校問題や親子関係などについても鑑定を行っている。

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