四柱推命で考える「引きこもり」

四柱推命 引きこもり
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近年、日本では「引きこもり」が大きな社会的問題となっています。四柱推命から分かる引きこもりについて書いてみます。

引きこもりとは何か?引きこもりの定義について

厚生労働省の定義には、「様々な要因の結果として、社会的参加を回避し、原則的には6か月以上にわたっておおむね家庭内にとどまり続けている状態を指す現象概念」とされています。

 

内閣府の調査では、若年層(15~39歳)で54万人、中高年層(40~65歳)では61万人とも言われ社会問題となっています。6~8割を男性が占めているようです。

 

引きこもる人の年齢傾向 ※大人の引きこもりも少なくありません

引きこもりと言うと、中学生や高校生など学校へ行けない不登校児(子ども)、という認識が一般的にはあるように思いますが、実際には中高生から長期化しているケースや、社会人になってから会社での人間関係に悩み退職、20代や30代から引きこもってしまったというケースも少なくはないようです。大人になってからの引きこもりは世話をしてくれる親も高齢となり経済的にも苦しくなってくる、さらには親の介護が始まって余計に社会復帰が難しい、いわゆる8050問題と言われている現象もあります。

一般的な引きこもりの原因(とされているもの)

引きこもりの原因は統合失調症などの精神疾患や学習障害や発達障害などにより周囲との摩擦が生じて引きこもる場合と、対人関係や心的外傷などが引き金となり、社会参加が難しくなった「社会的ひきこもり」と呼ばれるものがあります。

 

引きこもりについて、中国式四柱推命で考えてみます

さて、ここでは「社会的引きこもり」を中国式四柱推命ではどう考えるか、について書いてみたいと思います。

 

中国式四柱推命による、「引きこもり」が起こる原因、背景について

引きこもりになるには理由があり、特に悩みもなく社会生活もうまく行っている人が自分の自由意思で引きこもろうとは思わないはずです。仕事の失敗や人間関係がうまく行かなかくなり、外へ出て人と交流することがイヤになる、もっと言えば失敗や人との交流によるこころの傷がトラウマを生じていて、人とのかかわりが怖くなることが大きな原因かと思います。

 

この「外へ出て人と交流することがイヤになる」ということは誰にでも一度や二度は経験あると思います。体調はさほど悪くないのになんとなく出ていくのがイヤで会社や学校をさぼったり、さぼることで何かしら社会的な責任や義務から逃げてしまったことのある人もいるでしょう。でも何かしら「またがんばろう」と思い、再度社会へ帰って行けるもので、本格的に引きこもってしまうことはまれです。

 

ですが、社会的引きこもりになってしまう人は、それだけ何か(自分にとっては)大きな出来事のために、部屋や家から外へ出ることが恐怖となってしまうことがあります。

 

中国式四柱推命理論による、引きこもりが起こりやすい命式、時期について

四柱推命的に考えれば、もともと生まれ持った命式の日干が剋されていて、自分自身が常に押さえつけられていると、自分の考えや行動が良い方向へ発揮されにくいというベースがまずあると考えられます(身弱の命式の場合は特に)。

 

引きこもりに対する、大運、年運の影響は少なくない

次に、大運(たいうん)の悪さがありそうです。大運とは個々の命式に付随して5年ごとに変化する第2の命式ともいえる大事な行運のひとつですが、この大運が続けて何年も忌神となっていると、なかなか好調な時期が長続きせず、人生の波が低調になりやすいと言えます。また大運と年運(1年ごとに変わる行運)の相性もありそうです。大運が忌神でも、その間年運が喜神があったり続いたりすれば、絶好調とは言えなくとも良い運気と言えます。ですが大運・年運ともに忌神である時期が数年続くなどあれば、やはり不調さが目立つようになるでしょう。

 

辛い出来事により、人は引きこもりたくなる

引きこもってしまうにはそれなりの理由があると思います。何をやってもうまくいかない、がんばってはみたけれどどうにもならなかった、人とうまく関係を築くことができず、いじめられたりパワハラを受けたりしたダメージが蓄積してある時外出ができなくなってしまった・・・など、これらはすべて四柱推命で説明ができます。日干が身弱で、さらに身弱になる行運では、なかなか自分の思うとおりに人生を送ることが難しく、上司からパワハラを受けたり、女性では結婚生活がうまく行かなくなったりします。

 

引きこもりは、「身弱の内格(みじゃくのないかく)」だけとは限りません

身強の命式でも、運気が悪ければ引きこもりになってもおかしくないと考えます。日干が身強で、さらに身強になる行運では、自分勝手な思い込みや行動・言動により、周りの人から距離を置かれたり、そのせいで仕事が上手くいかなくなったり金銭、恋愛運も下がってしまいます。忌神印星の時期には挫折や失敗、過干渉などから現実逃避をしやすくなりやすいです。

 

引きこもりにたいして、四柱推命で何が出来るか?

不登校でも同じことを申し上げていますが「四柱推命で引きこもりを治す」ことは残念ながらできません。でも、「やる気が出てきそうな時期」「現実逃避から帰って来れそうな時期」など引きこもりか解消しやすい時期や「引きこもり解消に力を貸してくれる人が現れそうな時期」「社会復帰するにあたって向いていそうな就業先」などは命式から割り出すことができます

 

解決できないのならば占いなんて意味がない、と思われるかもしれません。確かにそういう一面もあるでしょう。ですが、「未来に希望が持てる」ということが苦しんでいる人にとって一番大事なことだと思うのです。「今は苦しい時期だけど数年後にはきっと解決できている」という思いがあるだけで、今一番苦しい時期を乗り越えることが出来ます。

 

私の子どもは中学生のとき不登校でしたけれど、四柱推命から「きっと17歳の頃には解決している」と思えたからこそ、中学校時代の本当に苦しい毎日を、少しだけ気持ちを楽に持てることができました。「少しだけ」でも気持ちを楽にできたことが、結果的に親子間、家族間で笑顔を作り、お互いの理解を進ませ、今に至ったと思うのです。こころのゆとりを生むことが、一番の占いの役割だと思っています。

 

不登校だけでなく、引きこもりに関しても同じだと思います。困って悩んでいる方たちのこころにはまったくゆとりや遊びがありません。こちこちに凝り固まったこころでは、何かを前向きに考えることなど不可能です。でも本人やご家族の方に気持ちのゆとりが出来れば、そこから一歩動き出すことができるのです。

 

私の銘、「前向き人生脚本家」はそのような考えから名付けました。四柱推命を見れば誰だって前向きな人生を描けるのです。でも四柱推命は少し専門的で誰にでも見ることはできないから、私がかわりに見て分かりやすく脚本を書く、その脚本を読んでいただいてご自身の前向き人生に役立てていただきたい、そう思っています。

自己紹介
Ryu-jin(リュージン)

前向き人生脚本家】Ryu-jin(リュージン)

1973年(癸丑)生まれ。
二人の子どもの不登校をきっかけに中医学の考え方に興味を持つ。
中医学を学んでいるときに、中医学と親和性の高い中国式四柱推命と出会い現在に至る。
登録販売者として漢方薬を販売する傍ら、心理学も学ぶ。

適応指導教室で不登校の子どもたちと一緒に遊んだり
勉強するボランティアもしている。
中国式四柱推命にて不登校問題や親子関係などについても鑑定を行っている。

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