【四柱推命】完璧主義を捨てる。

印星
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完璧主義が人生に苦痛を与える

あなたは完璧主義ですか?

たとえば旅行に行く前、予定をきっちり立てる方でしょうか。

その予定通りに物事が進まないとイライラしたりしませんか??

「完璧主義」はそれこそものごとを完璧に進めていこうとするので、一見人生において有利に働く性格のようにも思えますが、その実”人生に苦痛”を与えるものでもあるのです。今回はそのお話を少ししていきます。

 

ところで「完璧主義」ってなんでしょう??

何ごとも、パーフェクトでないと気が済まない性格でしょうか?

途中で放り出すことを許せずに、最後までやり抜くことでしょうか?

 

どうもいろんな場面で使われる「完璧主義」とは、前者のニュアンスで使われることが多いように思いますね。

 

広辞苑では

完璧:欠点がなく、すぐれてよいこと。完全無欠。

 

であるのに対し、”主義”がつくと心理用語となって

 

完璧主義:万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと(Wikipedia)

なのだそうです。

”主義”がつくのとつかないのでは、かなり意味合いが変わるものですね。

 

「完璧主義」な子育て

私は「完璧主義」に近かったですね、子どもが不登校になるまでは。

かといって、自分がひとより特別優れている人間だと思っていたわけでもないくせに、完全に自分自身のことは棚に上げて(笑)、こどもや周りの人たちに完璧さを求めていました。

 

例えば子供に向けては「テストでは100点を目指す」、「スポーツもがんばる」、「習い事は休まずに行く」、周りの人へは「仕事は休まない・完璧にやる」、「PTAはやって当たり前」、「頼まれたことは断らずやる」等々・・・

 

あー、こんな人間と付き合うの、面倒だよ(笑)

周りの人は、当時よくこんな私と付き合ってくれていたものですね。今思うと感謝感謝です。

 

「完璧主義」が親も子供も追い詰める

当然のように、当時の私の子どもたちは、私に振り回されることになりました。

もちろん、テストなんか毎回100点取れるわけでもないし、運動神経も特別良いわけでもなかった(私はそこそこ、夫は良いので余計に期待する)ので、私の要求をクリアすることなんて無理でした。

そうなると子どもたちは、母親からほめられることが少なく、逆にガッカリされることが多く、子どもの自尊心は爆下がりだったでしょうね。

 

そして私自身も、子どもが自分の思うような「立派」な子ども(成績良くてスポーツも良くできる、委員長タイプのこと)じゃないことに、イラつくし焦るし、本当に笑顔が少ない家庭だったと思います。

子どもがうまくやれないから、親の自分がなんとかしないと、と、塾へ行かせたり習い事をさせたり。子どもをコントロールしようと必死でした。

いわゆる、毒親ってやつでした。

 

このような考えを持っていたので、私は当時本当に子育てが苦痛だったし、子どもにとっても苦痛な日々を過ごしていたことでしょう。

 

四柱推命から考える完璧主義とは

この完璧主義というものを、四柱推命で理解してみましょう。

1)忌神官星が強すぎる

官星は偏官でも正官でも、コツコツとまじめに物事を推し進める力がありますが、これも度を過ぎてしまうと「●●をやらなくてはいけない」「〇〇をしてはいけない」と自分自身を追い詰める結果となります。「誰誰のため」という正義感や人情味も強いですから人のためを思いすぎて自分を完璧に仕上げようとしてしまいがちです。

 

2)日干が弱すぎる

日干が弱すぎると自分自身に自信が持てないため、「まだ(努力、状況が)足りない、満足な出来ではない」と物事のハードルを上げて考えてしまいます。けれど弱い日干にはそのハードルを越える気力体力が伴っていません。理想だけが先走りしてしまい、イライラがつのります。

 

3)忌神食傷が強すぎる

忌神食傷が強いと見栄っ張りになりがちなので、本来の自分よりも良く見せようという意識が働いてしまいます。それが自分だけに向かい自身を向上させる糧となればよいですが、自分の身の回りにいる人に対しても「自分を良く見せたい」が故の完璧さを求めてしまうことがあります。

 

4)忌神印星が強すぎる

3)の食傷の場合と同様、忌神印星が強いと、人にかっこ悪いところを見せたくない、人に良く思われたい、付き合う相手には高スペックを求める、ということがあります。自分を良く見せるために付き合う人を選ぶ、付き合う人に完璧さを求める、と言う具合です。

 

「完璧主義が良い」こともある

日干が強く、財星や官星が適度であれば、コツコツと正確にものごとを進めていくことはその人にとって苦痛ではありません。「この人完璧主義だなあ」なんて人から思われていても自身がそれで心地よい状態であるなら、それは悪いことはないでしょう。以上はあくまで「完璧主義が苦痛である」場合と限定しておきます。

 

完璧主義を捨てる

私の場合

私自身は2)の日干が弱いので自分自身に自信が持てなかったこと、また3)忌神食傷の星回りで子どもの受験があったことなどが重なって、より子供に厳しく完璧を求めていたように思います。今でも完璧主義はチラチラ顔をのぞかせることはありますが、以前のように振り回されないように気を付けることはできていると思います。

 

心理学を少し学んでみて、「人も自分も、できなくても仕方ない」「私は私、あなたはあなた」と思えるようになりました。「私もOK、あなたもOK」というやつです。また四柱推命から自分自身が今どういう時期であるのかも把握しています。

 

完璧主義を捨てるのにひとつ、良い方法があります。

完璧主義に疲れたら「何も決めずに旅行へ行く」ということをやってみるといいですよ。行き当たりばったりの冒険は、完璧主義ではできません。自分の中の「いいかげんさ」を発掘する良い機会かもしれません。

ぜひやってみてください。新しい発見があるはずです。

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