たぶん、夏休み明け、お子さんが不登校になるケースは今年も多いのだろうな。
子どもが不登校になった親は本当に、辛いししんどい。
なぜ?うちの子が??
学校で怒られた?友達とトラブルがあった?
もしかして、私の育て方が悪かった…?
子どもに問い詰めてみても納得できる回答はなく。
そして自問自答をして、毎日泣いて。
本当に辛いよね。
でもね、早く気づいてね。
子どもはあなたのその何倍も何倍も辛いの。
学校をさぼってるって、親や友達、なんの関係もない大人たちから責められる。
でも、好きでサボっているわけじゃない。
「学校は行かなくちゃいけないもの、だから学校へ行けない自分はおかしい」
そう子どもは思うんです。
でもなぜか学校へ行こうとすると頭が痛くなる、勉強をしようとするとお腹がいたくなる、朝起きられない、学校へ行かなければ行き場がない、勉強しなければ「将来」がない・・・
家でゲームしてたって、ゲームの間は学校のこと忘れていられるけど、ゲームをしない時間はやっぱり思い出して辛い。
学校へ行けない自分は、これからどうなっちゃうんだろう、
自分なんか、死んだ方がいいのかも・・・
子どもは先を見通す力がまだ弱いから、短絡的な思考や行動へ移しがちです。
ただ逃げたいために、本当に死ぬつもりがなくても、死にたいと本気で思っていなくても、自死行動をして、結果死んでしまう。
だから、お子さんの命を守れるのは親だけなんです。
学校も先生も、不登校支援者も、もしかすると医師だって、再登校ばかりに注目していてはお子さんの命は守れないですよ。
精神科医のさわ先生(Xアカウント: @CocoroDr_Sawa)はおっしゃいます。
『学校へ行っても行かなくても、あなたの価値には変わりがないんだよ。学校に行けなくてもあなたのこと大好きだよ』と、ぜひ言葉にして伝えていってくださいね
(「不登校を3週間で解決」うたう民間業者に医師が警鐘。運営元の代表を直撃すると“まさかの返答” 女子SPA!より)
勉強は大事です。
集団生活だって、子どもにとっては本当に必要です。
でもなによりも一番大事なのは子どもの命じゃないですか?
無理して再登校させて、命を危うくして、本当にそれで良いですか?
もちろん、学校や病院、あるいは民間業者による不登校支援がうまく行って学校に登校できるようになることもあるでしょう。
そういったケースは確かにある。
でも、それが全体の何%なのか、はっきりとしたデータは分からない。
実は再登校が自死につながるケースだって少なくないんです。(詳しくは記事を読んでみてください)
だから親の焦りから、無謀な不登校支援に飛びつくのは待ってほしい。
親は焦らずに、不登校になるこれまで、本当に無理してがんばってきた子どもを、ただただ見守って、口を出さずに、こころゆくまで不登校をさせてあげて欲しい。
「学校へ行かなくなって、変わらずあなたのことが大好きだよ」って伝えてあげて欲しい。
毎年この時期は私も、不登校初日の息子の顔を思いだして辛い。
なにより、きちんと対応できなかった自分を情けなく思う。
どうか、日本から「不登校」で悩む親子が一組でも減ることを。
2学期初日に電車に飛び込む学生が一人もいなくなることを願わずにおれません。