四柱推命は、命式だけでもその人の性質や傾向について理解できます。
そこへ行運(年ごとに変わる運気)を合わせることで、その時その時の運気の上下、「結婚しやすい(良い出会いがありそうな)時期」とか「お金に注意した方が良い時期」などを出すことができるようになります。
大運
それぞれの人が生まれ持つ10年単位で巡ってくる運気のこと。命式に関与・影響し、自我の強弱、行動力、恋愛・金銭・仕事運、健康運などに変化をもたらします。
順運と逆運
男性と女性、日干の陰陽によって、大運が順に巡っていく(甲子→乙丑→丙寅→丁卯・・・)か逆に巡っていく(甲子→癸亥→壬戌→辛酉・・・)かが変わります。
つまり、男性で日干陽、女性で日干陰なら順運、男性で日干陰、女性で日干陽なら逆運です。
大運の出し方
大運は命式から割り出します。誕生日から次の節入り(順運の場合。逆運の場合は前の節入り)までの日数を3で割った数を立運(体運がスタートする年齢)とし、月柱の天干地支を起点として順に(あるいは逆に)10年ごとに次の天干地支へと巡っていき、死ぬまで続きます。
甲辰が起点なら、順運であれば乙巳、逆運であれば癸卯となります。
今は便利なソフトがあるので、自分で計算しなくても誕生日時、出生地を入力するとパッと出してくれるものを使ってもいいでしょう。(ただし精度の良い物を選んでください)
年運(歳運)
大運がその人自身が作り出す運気サイクルだとすると、年運は生きるものすべてが宇宙から平等に与えられる運気と言えます。
生まれた時に決まる命式によって運が固定されているとすれば、年運はやってきては流れていく川の流れのような運気です。
2023年は癸卯、2024年は甲辰、2025年は乙巳・・・です。
元運
命式の四つの柱をそれぞれ20年間(以前の解釈では15年のことも。人生100年時代がそろそろ来ているので、そのうち25年に変わるかも・・・?)に割り当てます。
年柱0~20歳、月柱20~40歳、日柱40~60歳、時柱60~80歳。
ただし、およその目安となります。
(十二運)
日干から見た十二支が持つ春夏秋冬の巡りくるエネルギーの循環の旺衰を分かりやすい文言(胎、養、長正、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶)で表現したサイクルのことです。
なぜ()書きなのかと言うと、私は使っていないためです。なぜかというと、
・十二支(地支)は命式の天干を支える根としての役割があり、喜忌判断に組み込まれているため改めて使う必要がない
・十二支は季節そのものを表しているのに、日干によって季節と十二支に違いがあるのは整合性がない
・「死」や「墓」といった言葉が悪い意味を、「帝旺」「養」などは良い意味をどうしても暗示させるため、喜忌によってはその解釈が真逆に変わることが受け入れられにくい
などが理由です。
十二支についてはこちらのブログ後半「十二支について」を参照してください。