先日、昨年亡くなった父の一周忌法要(兼初盆供養)を行いに、普段は独り暮らししている息子ともども家族全員で実家へ帰っておりました。
一族(15名ほど揃いましたか)が狭い実家の仏間に集まりまして、大変暑い日でしたからお経を読んでくださる御師様の後頭部にも玉の汗が光っておりました。ちなみに実家は浄土真宗であり、「南無阿弥陀仏」を唱えます。
御師様は30分ほどお経を読んでくださって(正座していた全員が読経の最中もモゾモゾと動いており不謹慎にも少し笑えました)、その後極楽浄土についてのお話をしてくださいました。
『人は亡くなると極楽へ行きますが、そこはいったいどんな場所なんでしょうか?
そこは一面のお花畑でいつも花びらが舞っています。
甘露という甘い露が、花びらや葉っぱを濡らしています。
空には鳥がたくさん飛んでいてそのさえずりはありがたいお経です。
極楽の真ん中には大きな池があり岸にはたくさんの宝石が転がり、池の底にはキラキラ光る砂があるそうです。
池にはきれいな蓮の花がたくさん咲いていて、その1輪1輪に仏様がいます。
亡くなられた方は、その仏様となって蓮の花に座って皆を見守っておられます。
極楽とは、みなさまお一人お一人のお心の中にあるのですよ。 』
そのお話を聞いて、母は涙を流していました。父が今は苦痛もなく美しい場所に心穏やかに居ること、そして、またいつか父に会えると思えたことがうれしかったのでしょうか。
さて私はこのありがたいお話を聞きながら、四柱推命のことを考えていました。
美しいお花に甘露・・・乙-癸
大きな池に宝石、水底には金の砂・・・壬-辛
池には蓮の花・・・壬-乙
いずれも干関係が良く、美しい光景が目に浮かびました。
私個人の見解ですが、きっと四柱推命で言う「干関係」の良さというのは、極楽浄土の美しい光景に準じているのではないだろうかと思いました。
あるいは逆に、美しい光景というのは古来より普遍であり、その理想が極楽浄土に反映されているのでしょうか?
不勉強なため正しいことは分かりません。
極楽浄土や天国が本当に存在するのかどうかも、行ったことがないので分かりません。
けれど、大事な人を亡くした悲しみ、絶望、そして罪悪感(母はコロナのせいで父の面会にほぼ行けなかった、また自分も持病があり家で父を看取ることが出来なかったことをいたく悔いておりました)などを抱えて、自分は生きていかなければいけないのはとてつもなくしんどいことですよね。
その苦しみを「極楽浄土」や天国を信じることで少しでも癒えるのなら、ありがたいことだと思います。
昔は宗教や儀式的な葬儀などに否定的だった私も、父を亡くし、悲しみに暮れる母を目の当たりにして、宗教的行事の大切さ、ありがたみなどを感じるようになりました。
自分も年を取ったということですね(笑)
浄土真宗と四柱推命が結びついた、というお話でした。