四柱推命ー命式の見方

中国式四柱推命
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四柱推命に出てくる命式はどこからどんな風に見たらいいの?何をとっかかりにしたら良いの?という問いに、ざっくりとになりますがお答えします。

(格局の出し方、喜神忌神判断には触れていません)

命式の見方

①まず月令(季節)を見る

四柱推命は季節を重んじる占いですから、月令を見るところから始めます。

月令とは、生まれ月の持つパワーのようなものです。

例えば春、寅月生まれなら月令は乙(木)となります。つまり木のパワーをたくさんある月に生まれているということですね。

同じ春生まれでも辰月生まれは、土用に生まれていれば月令は戊(土)になる可能性があります。土のパワーが強い月に生まれているということになります。

生まれた月が持つパワー=月令を見ることから始めます。

 

②干合、冲、支合を見る

隣り合う天干同士がくっついて離れず作用しなくなる「干合」ですが、季節によっては天干が変化する干合があります(変化干合)。

例えば、壬ー丁の干合は、月令が木であれば甲ー乙に変化します。

日干が変化干合によって変わることもあるため、ここは最初にチェックします。

また地支同士で冲や支合といった作用しない関係もありますから、こちらも最初にチェックします。

 

③その月令の時期に、日干はどのような様子なのかを知る

同じ日干であっても、生まれた季節が違えば異なる顔を見せるというもの。

例えば、同じ甲(木)でも、春にすくすくと芽吹き枝を伸ばしていく様子と、秋に葉を落とし冬に備える様子は違いますね。

 

壬(水)は大きな湖や大河、海を表しますが、夏にキラキラと水面を光らせる様子と、冬に湖面を凍らせた様子とではまた違うでしょう。

 

季節によってもあまり変わらない天干もあるかもしれませんが、それはそれでその天干の特徴と言えるでしょう。

 

④ 周りの環境を見る

季節によって日干が求める環境も違ってきます。

甲であれば、春は枝葉を伸ばしたいので、適度な水分や日光があるとすくすく元気に育ちます。一方で春に木を斧で切ってしまうことは禁忌です。

秋には乾燥してきた木を冬に備えて薪にしたいので斧で切ることも厭いません。逆に秋は薪にしやすいように木に根を張らせないよう、土は弱い方が良いのです。

 

夏の壬(湖・海・大河)はギラギラと輝く丙(太陽)を映し、自身もキラキラと輝いてお互いを引き立てあいます。冬であれば太陽は凍った湖面をやさしく照らし、穏やかに温め溶かすでしょう。

 

春であればやや湿っていて気温は暖かくなってきています。

夏はやや乾燥して、気温は暑くなります。

秋であれば乾燥し、気温はだんだんと下がってきます。

冬は湿っていて、気温は冷たいです。

 

このように季節によって日干がおかれる環境は違います。それぞれどのような環境なら日干は喜ぶのか考えながら見ていきます。

暑ければ冷ましてくれる方が良いでしょうし、寒ければ温めてくれる方が良い、乾燥しているなら湿り気が欲しいですし、水浸しだったら乾いた空気を好むでしょう。

 

④他の天干、地支との力関係を見る

日干は隣の天干(月干、時干)からの影響を受けます。隣の干に剋されたり、あるいは生じる関係があれば、日干は強く影響を受けます。

また干関係には「順」(良い関係)と「悖」(良くない関係)があり、順が多いと人生はイージーモード、悖が多いと成功までにやや苦労が多いなどと見ます(悖があっても成功できないわけではありませんのでご注意を)。

 

日干は、月干や時干ほど年干からは影響を受けません。ただしお日様(丙)や雨(癸)は、日干から遠く離れた年干にあっても日干に影響を与えます。

 

地支は天干を支える力ですから、それぞれの天干をどのくらいの力で支えているかを見ます。

ここで格局(内格・従格)を判断することになります。

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⑤大運・年運ごとにも考える

四柱それぞれの力関係を見ることで、命式の基本的な状況がつかめました。

あとはその状況が、大運や年運でどのように変化していくか、1年1年見ていきます。

一生を通して変化の少ない人もいますが、激動の人生を送る方もいらっしゃいます。

生まれ持った命式の良さより、大運・行運が良い方が、良い人生を送れるということもあります。

 

通変星ももちろん見ますが

ここまで読んで四柱推命をご存じの方は、「あれ?比肩とか偏官とか、通変星は見ないの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

 

もちろん、通変星も見ます。

流派によっては地支それぞれの蔵干(1~3つ)それぞれに通変星を当てはめて、比肩が多いとか印綬が多いとか(そこから十二運や神殺を出したり)そういう見方をする方もいますが、私が見るのは天干同士の通変星と、その関係、バランスのみです。

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地支はあくまで天干を支える力にすぎませんから、蔵干と日干との通変星を見ることにあまり重きを置いていません。(ただし月令は多少考慮しています)

命式をきちんと見て、その後の1年1年の変化を読み解いていく方に時間を使った方が、四柱推命という占いにとっては有意義であると思っています。

 

以上、本当にざっくりとですが、命式の見方を解説してみました。

もし通変星だけを見る占いでなんとなく腑に落ちないな、と思われた方は、ぜひ中国式四柱推命で見てもらってください。新しい命式の見方、運勢の出し方を知ると思います。

自己紹介
Ryu-jin(リュージン)

前向き人生脚本家】Ryu-jin(リュージン)

1973年(癸丑)生まれ。
二人の子どもの不登校をきっかけに中医学の考え方に興味を持つ。
中医学を学んでいるときに、中医学と親和性の高い中国式四柱推命と出会い現在に至る。
登録販売者として漢方薬を販売する傍ら、心理学も学ぶ。

適応指導教室で不登校の子どもたちと一緒に遊んだり
勉強するボランティア経験あり。
中国式四柱推命にて不登校問題や親子関係などについても鑑定を行っている。

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